瀬戸の海に浮かぶ美空島。
豊かな自然と、ゆったりと流れる時間の中で育った少年少女たちは、
もうすぐ、恋を知ることになる。
主人公、観崎高久は、神様と暮らしていた。
小さな頃から、神様はあたり前のようにそばにいて、家族として育ってきた。
神様の名は一ツ橋神奈。
観崎家にはもう一人、アイドルの妹、美唯がいる。
彼らにとって、この三人が紛れもない家族だった。
幼なじみで民宿の娘である帷千紗は、生活力に乏しい観崎家をなにかと気にかけている。
美唯の親友でテニス部の清澄芹夏は、主人公のところに押しかけてきてなにかと騒ぎを起こしてしまうお祭り人間。
芹夏は神奈に憧れていて、一緒にいる高久をライバル視していたり。
いつもと変わりない日々を過ごしていた初夏のある日、芹夏がひとつのニュースを持ってきた。
「先輩先輩! 島の外から巫女さんが来るんだって!」
そんな一言から神社の移転行事(遷座祭)を見物することに。
主人公はそこで、不思議な雰囲気を持った巫女の少女と言葉を交わす。
出会いは連鎖的に少女たちの心を動かして、秘めていた気持ちを揺さぶっていく。
はじまるのは、巡る想いの物語。
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