少年時代に亡き母から託された言葉の意味を求め、旅を続ける若者。
手を触れずに人形を動かす不思議な大道芸で、路銀を稼ぎながら旅を続けている。
バス代が尽きて立ち寄った小さな田舎町で、思いもかけずに足止めを食らう。
態度はぶっきらぼうで、物言いはかなり尊大ではあるが、本当は心優しい青年。
商売道具の人形を無くして困っているところ、観鈴と出会う。
往人が最初に出会う少女。
舞台となる田舎町の学校に通っており、母親の晴子と二人、一軒家で暮らしている。仕事で忙しい母親に代わり家事を切り盛りしている。
ちょっと天然系だが素直で優しく、いつでも元気に笑っている。そして強い子。
神尾家に居候することになった往人は、彼女がいつも一人でいることに気がつく。
右手に黄色いバンダナを巻いた、明るく元気な少女。
舞台となる田舎町に古くから開業している霧島診療所の次女。
両親はすでに他界しており、現在は医者で霧島診療所を営む姉の聖と二人暮らし。
クラスメイトからは“かのりん”と呼ばれ、結構友人は多い。動物好きで、学校では飼育委員をしている。いつも連れている謎の生物(犬?)“ポテト”とは親友。
長身美麗な少女。学校では天文部に所属。
感情を表に出さない物静かな性格の上に、かなりおっとりでマイペースなため、
底知れない印象を周囲に与えている。
しかし、実際には温和な性格をしており、内には深い母性愛を秘めている。
廃線で無人となった駅舎で年の離れた親友“みちる”と一緒にいることが多い。
自堕落な生活を常とする、観鈴の母親。
学生の観鈴とは生活時間がまるで合わず、すれ違いの毎日を過ごしている。
酒を飲むことが今のところ一番の幸せ。
佳乃の姉で、診療所の医師。
キャリアは浅いが医者としての腕は悪くない。
妹に対しては“超”が付くほどの過保護で、極端な行動に走ることも少なくない。
一切の素性が定かではない元気いっぱいな少女。
美凪の親友で、彼女を心から慕っており、いつも駅で一緒に遊んでいる。
美凪に教えてもらったシャボン玉遊びが大好き。
往人に会うなり“誘拐魔”と断定し、その後数多の戦いを繰り広げることになる。
「ぴこ」という鳴き声の謎の生物(犬?)。
佳乃と仲がいい。
神の使いとして崇められている少女。
背中に翼を持つ“翼人”。
身分こそ高いが、時の権力者に利用されるばかりで、軟禁状態に置かれている。
神奈に仕える女官で、神奈のことを心から慕っている。
物腰は柔らかいが、とてもマイペース。