中高一貫教育の全寮制学園。男女共学。
「世界に冠たるエリートを養成する」という理念を掲げ、生徒は家柄、財力に秀でた名家の子女に限定している。
授業は大学のような単位制を取っている。
世俗の雑音を遮断し、勉学と自己研鑽に専念させるために、学園は東京・リングエリアから1,000km以上も離れた洋上の孤島に建設された。
島内にある施設は「私立櫂宮学園」のみで、学園関連以外の居住者はいない。
立派な教室や講堂、図書館など学園の建物が立ち並ぶエリアを中心に、住居エリア、そして様々な店が多数連なるアーケードが設けられ、ハイクラスの生徒達が何不自由なく暮らせるあらゆる施設が揃っている。
私立櫂宮学園を司る唯一無二の特徴が「階級制度」。
生徒を露骨な階級制度で階層化し、学園生活のすべてを「身分」に従って行わなければならないという特異な方針のもと運営されている。
授業内容だけは平等だが、それ以外は制服も食事も階級によって明確に差別化されている。
3つの階級からなる階層ヒエラルキーのさらに上位には「女王」が君臨し、学園のすべてを取り仕切っている。
生徒達の身分を決めるのもすべて女王の一存。
「薔薇」から「石ころ」に転落することも珍しくはないため、生徒達は緊張した毎日を送っている。