高校3年生に進級した古河渚は、クラス替えで友人と離ればなれになってしまい、早くも新しい生活に不安を抱き始めてしまう。
一方、罰として入学式の準備をさせられていた岡崎朋也は、友人の春原陽平に「ひとつ罠を仕掛けておいてやろうぜ」と提案されるが…。
文:麻枝 准
「必殺…甘噛み! これでおねぇちゃんはメロメロです」
「風子、眼鏡っ子になりました」 高校進学を目前にし、突然、不思議な行動をし始める伊吹風子。 姉の公子は少しでも理解を深めようと、ふぅちゃんの観察日記をつけ始める。
文:麻枝 准
男と女の友情は成り立たない。そう信じていた藤林杏の前に現れたのは、校内でも有名な不良“らしい”岡崎朋也。
気兼ねなく話せる朋也に対し、杏は友達以上の感情を抱き始める。
文:魁
藤林杏の双子の妹である藤林椋。積極的な杏にくらべ、椋は引っ込み思案でスポーツも苦手。
球技大会当日、足を捻ってしまい保健室へ向かう杏。その際に杏から預かった帽子を被っていた椋は、皆から杏と勘違いされてしまい…。
文:魁
午後の喫茶店。
恋人になったばかりの岡崎朋也に「何か話をしてくれないか」と切り出された坂上智代は、引かないことを条件に昔話を始める。 それは、智代が喧嘩に明け暮れていた頃の凄まじい武勇伝だった。
文:麻枝 准
サッカーのエースストライカーだった春原陽平は、試合中の派手な反則で謹慎処分を受ける。
だが、逆に遊び放題だと喜ぶ陽平。 兄の自堕落ぶりに危機感を覚えた妹の芽衣は、ある行動に出る。
文:丘野塔也
藤林杏に拾われ、杏を「ごしゅじんさま」と慕うウリ坊のボタン。
毎日決まった時間に、同じ姿になって外へ行く「ごしゅじんさま」。 ごしゅじんさまをさがしにいこう。きっとせなかをなでてくれる。
文:魁
聖なる夜。古河秋生は行き倒れになっている子供と出会う。
両親がいない上、クリスマスも満足に過ごせない子供。事情を知った秋生がとった行動は…。 渚の両親である秋生と早苗。いつまでも仲良し夫婦な二人の出会いのエピソード。
文:麻枝 准
雨の土曜日、濡れた歩道。
いつも通り一ノ瀬ことみとふたりで歩いていた岡崎朋也は、ふと、ことみがいつも着ている黒いワンピースを思い出す。 もっと色々な姿のことみを見てみたい、そう考えていると突然藤林姉妹が現れて…。
文:涼元悠一
宮沢有紀寧の持つおまじない百科は、必ず効果を発揮する恐ろしいシロモノ。
昼休みの資料室、朋也と陽平、そしておまじない百科を開く有紀寧の姿。ふいに春原が「今日は有紀寧ちゃんがおまじないをする日にしよう」と提案する。
文:麻枝 准
藤林椋と共にリハビリ用トレーニングルームへ向かう柊勝平は、その途中で見知らぬ女性に声をかけられる。
しかし勝平には全く心当たりがない。 「…4年前、私の大切な物を奪ってそのまま逃げたくせに…」
文:魁
皆が通う高校のOGで厳しくも優しい寮母の相楽美佐枝と、元ロックアーティストの芳野祐介。
なんの関係もなさそうな二人には意外な過去があった。
文:麻枝 准
伊吹姉妹と芳野祐介の三人は、公子のかつての恩師である幸村俊夫の家に遊びに来ていた。
公子の妹の風子は、姉から聞いていた幸村の武勇伝に興味津々。 幸村は、ゆっくりと、若かりし頃の記憶を紐解き始める。
文:麻枝 准
「てめぇ、野球しねぇか」
朋也と春原の前に突然現れた秋生。 一度は断った朋也だが、巧みなワナで弱味を握られてしまい苦々しく了承。春原と共に「古河ベイカーズ」の再結成に取りかかるが…。
文:麻枝 准
野球教室を終え、汗を流しに銭湯へ行く古河ベイカーズ一行。男湯と女湯で声が通ることに気付き、壁一枚を隔てた状態での会話。妙な気恥ずかしさもあったが、変に落ち着いている自分に気づく朋也。
──ああ、こういう時間も悪くないんだな。
文:魁
もうすぐ夏休み。
どこか行きたいところはあるか、と汐に尋ねる朋也。 いつもと違う汐の態度に、朋也は海外かと言い当てる。
文:麻枝 准 |