横浜に住む学生。不器用だが心根の優しい青年。
将来に漠然とした不安を感じながらも、平穏な学生生活を送っている。
両親をヴァンパイアに襲われて亡くしたため、ヴァンパイアを嫌っている。
ちなみに両親はどちらも男性。
交通事故で死にかけたところ、碧井刹那が投与した新薬で奇跡的に回復した
が、その副作用でβ属性からΩ属性に。抑制剤で性欲を抑えるが、発散する
フェロモンを抑えきれない。生きるフェロモンと化し、あらゆる人やヴァン
パイアを惹きつける血を持つ半ヴァンパイアに。
開国直後の幕末。謎の幽霊船で訪れたハインリヒに血を吸われ、ヴァンパイアとなった青年。
時は流れ、やがて現代社会の中で自らがヴァンパイアであることを公にし、人間との共存の道を選んだ。
ヴァンパイア組織「レッドクラン・ソサエティ」を率いている。ヴァンパイア狩りに遭っても反撃はせず、人間がヴァンパイアに襲われれば手を差し伸べる。クールに見えるが、案外人がいい。旗本の家系だが、親族は彼を忌むべき存在と蔑み、彼自身も自分がヴァンパイアであることを憎んでいる。
自分の命を救ったヴァンパイア、大泉源馬に仕え、彼を崇拝する狼人間。
かつては崇められたが今は絶滅寸前の種族で、人の姿でひっそりと暮らしている。
人間達の狼狩りで親を失ったため、極度の人間嫌いで源馬以外は何者も信じない。
刑一の中学時からの先輩で、人工血液を発明した碧井十蔵を血縁に持つ。
刑一をΩヴァンパイアにした張本人で、彼をαに奪われないよう、首輪をつけた。
ヴァンパイアの脅威を警戒し、人間を守るための研究を重ねてきた。
刑一の身を案じる余り、バイタルを管理・監禁しようとするが……。
幕末、黒船来航と同時期に日本へ上陸したヴァンパイア。
上陸以降は自身の血族を増やし続け、国内全てのヴァンパイアの親は、彼だと言われている。
かつて源馬をヴァンパイアにした張本人でもある。
驚異的な治癒力を持ち、心臓を破壊されない限り肉体は再生を繰り返す。
刑一の血に興味を抱き、我が物にしようとする。
自身の本能と欲望に限りなく従順で、人間はヴァンパイアのための血液袋としか見ていない。