―解り合うための力なのか。それとも、排除するための力なのか。―
異変は突然始まった。
登校途中の「松浦亮」の前に現れたオレンジ色の物体……
それは生物でも機械でもなく、ただ宙に浮き、彼を見つめていた。
同日、亮はクラスメイト「芝浦八重」と女子数名の諍いを見かける。
その険悪な雰囲気がピークを迎えた時、次の異変が起こる。
八重の背後に白い卵型の物体が現れたかと思うと、彼女に迫っていた女子達を包み込み、
そして消えた。
その日を境に、その物体……
魂が具現化したという「エゴ」と呼ばれる物体を従えた少年少女達と、亮の邂逅が始まる。
心と心を結ぶ事ができる不思議な力を持つ「エゴ」。
しかし、彼等の出会いは決して幸せなものではなかった…。