・犬族
ルルカリオンという名で、強い者こそ認められるというわかりやすい種族。体力と腕っ節、俊敏な動きが自慢で、山岳での隠密戦闘に特化している。
一方、頭は良くなく、感情的な言動が目立つ。 雄の方はいわゆるオオカミ男で、雌は外見では人間と変わりない。完全な犬(獣)状態になれるのは雌だけ。
竜族や人魚族と違って短命で、40歳でもうかなりの老境である。その代わり繁殖能力が高い。
正式名はアイオ=ライオ=カミリア。 砂漠のキャラバン・レフレリアの副隊長&警備隊長。 昔、戦争で孤児になったところをキャラバンに拾われて10年、今ではかなりの古参である。 本人はいつも最前線に身を置くことを望んでいるため、今の立場をさっさと誰かに譲りたいと思っている。 現在、犬族と竜族の間に横たわる因縁のため、両者が同盟を組むまでの道のりはかなり険しい。
個人的にも竜族とは過去に浅からぬ因縁があるようだが――。
世界最大級のキャラバン『レフレリア』の小さな代表。種族的な特徴でかなり若く見えるが、油断すると痛い目を見る。
『晴眼』という未来が読める特殊能力を受け継ぎ、犬族の間では象徴的な存在。
しかし、すこし間の抜けたところもあり、一部ではマスコット的な扱いを受けることも。 常に犬族のことを考え、よりよい未来のために予知能力を駆使している。
名無しのリース。その理由は戦争孤児として、生まれた場所で保護されたため。
その時の後遺症か、世界が白黒に見えている。犬族では珍しい三つ叉のシッポの持ち主。 見た目は華奢だが、その体躯を活かした隠密行動が得意。
しかし、その華奢な身体は育児には向いておらず、そのことを気にしている。
長いマフラーがトレードマーク。恥ずかしがり屋で、困ったときは顔を隠せるので重宝している。
流浪の旅猫。ひょんなんことから一郎たちと出会い顔見知りに。 猫族(シャオリア)は話し好きで知られるが、そのなかでも多弁であり、同族にも渋い顔をされることも度々。 好奇心旺盛で、知識欲を満たすためには手段を選ばない知的快楽第一主義者。 そのため常に欲求不満で、自分の邪魔をする者は誰であろうと排除する。 犬族に比べ体力に劣るため、基本はダチョウに乗って移動している。
趣味は本を読むことと旅行、なによりアイラをからかうこと。
猫族でありながらレフリアキャラバンに於いてかなりの権力を持つ実力者。
青眼帯のボッチ、赤モヒカンのモルグ、黄マフラーのトンブ。 よく3人でつるんでいるため、3馬鹿などと言われてしまうルルカリオンの青年たち。 チンピラのような言動だが、その実力はキャラバンの中でも5本の指に入る。 直情的でしばしば行き過ぎた行いはみられるものの、それも強い仲間意識の裏返しである。 警備や狩りがないときは、トンブの実家のイモ屋をみんなで手伝っている。
レフレリアキャラバン内の食堂を切り盛りするウエイトレス。
看板娘的存在である。